東京都豊島区上池袋の都道を時速155キロで暴走し、タクシーなど2台に衝突する事故を起こしたとして、警視庁は7日、中国籍の会社員・王岩峰容疑者(38)=自称・埼玉県川口市=を自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の両容疑で逮捕した。共同通信などが伝えた。
同通信やテレビ朝日などによると、王容疑者は先月4日、近くの中華料理店に立ち寄った帰りに飲酒検問を受けたが、検問を振り切り逃走。信号待ちをしていたタクシーと乗用車に追突し、タクシーに乗っていた男性客(42)ら3人に重軽傷を負わせ、逃げた疑いが持たれている。
車のエアバッグに付着していた遺留物と王容疑者のDNA型が一致。王容疑者の車は、事故直前には時速155キロが出ていたという。警視庁は、王容疑者が飲酒をして運転していた可能性もあるとみて、危険運転致傷容疑も視野に捜査を進めている。
王容疑者は、「車やガードレールの壊れ方を見て怖くなって逃げた」(テレビ朝日)、「事故を起こしてパニックになった」(FNN)などと話し、容疑を認めている。