福井市黒丸町の下水処理施設「日野川浄化センター」で今月1日、へその緒が付いた乳児の遺体が見つかった事件で、福井県警福井署などは6日、派遣社員・荒木光湖(みつこ)容疑者(28)=住所不定=を死体遺棄容疑で逮捕した。中日新聞などが伝えた。
同紙などによると、荒木容疑者は3月31日ごろ、福井市内の民間施設のトイレで乳児を出産し、そのまま流したとみられている。乳児は女の子で、死産だったという。荒木容疑者は未婚で、産婦人科への通院歴などはなく、乳児は妊娠22〜23週、身長30センチだった。
福井新聞によると、乳児は裸で発見され、目立った外傷はなく、近くでは胎盤も見つかったという。聞き込み捜査などから荒木容疑者が浮上し、6日に任意同行を求めたところ容疑を認めたという。
乳児は1日午前9時ごろ、日野川浄化センターの職員が施設の地下にある「沈砂池」と呼ばれる設備で発見。福井新聞によると、大きな異物の混入を防ぐ10センチ間隔の格子に引っかかっていたという。
警察は、民間施設のトイレから日野川浄化センターまで、乳児ほどの大きさのものが実際に流れ着くかどうかや、動機などを慎重に調べている。また、日刊スポーツ紙によると、警察は乳児の父親の関与がなかったも調べている。