北海道十勝管内の広尾町紋別にある豊似小学校で5日午前、窓ガラス1枚が割られているのが見つかった。付近にはクマのものとみられる足跡があり、豊似小学校から約1キロ離れた場所では、散歩中の男性(80)がクマ1頭を目撃していることから、警察はクマが窓ガラスを割ったとみて調べている。北海道新聞などが伝えた。
同紙によると、男性は5日午前8時ごろ、広尾町紋別内の林で体長約150センチのクマを目撃。午前10時ごろには別の目撃情報も寄せられているという。
十勝毎日新聞によると、割られたのは、豊似小学校の1階にある教室の窓ガラスで、近くにはクマのものとみられる大きさ14、15センチの足跡があった。教頭が午前7時半ごろに見回った際には異常はなかったが、教諭が午前10時20分ごろに通りがかった際に割られているのを見つけたという。
現在、警察や町役場の職員、猟友会のハンターなどが出動しているほか、警察のヘリコプターなども出して警戒に当たるとともに、クマの捜索をしている。
環境省が出しているクマに関する注意文書によると、日本にはヒグマとツキノワグマが生息しており、体長2・2〜2・3メートル、体重150〜250キロになるヒグマは北海道に生息しており、体長1・1〜1・5メートル、体重80〜120キロになるツキノワグマは本州と四国に生息している。