千葉県市川市柏井町にある「市川聖地霊園」で24日、少なくとも65基の墓が荒らされ、納骨室の扉が開けられるなどしていたことが見つかった。警察は、墓の所有者に連絡を取るなどして、盗まれたものがないか確認を急ぐとともに墳墓発掘容疑で調べている。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日によると、24日午前9時半ごろ、市川聖地霊園の男性職員が、納骨室の扉が開けられた墓を発見し通報。警察が調べたところ、霊園内にある約1040基の墓のうち、少なくとも65基で納骨室が開けられたり、骨つぼのふたが外されるなどしていたという。
NHKによると、骨つぼの中には腕時計やネックレスなどの遺品が納められている場合もあるため、警察はこうした遺品を狙った可能性もあるとみて調べている。
市川聖地霊園は、宗教法人阿弥陀寺が運営する霊園で、JR武蔵野線・市川大野駅から南東に約2・5キロの場所にある。
刑法は、「礼拝所及び墳墓に関する罪」の中で「墳墓を発掘する罪」(墳墓発掘罪)を定めており、違反した場合は2年以下の懲役に処せられる。