北海道のJR室蘭線で、列車の行き先を示すプレート(表示板)を盗んだとして、私立大学職員の稲垣翔太容疑者(28)=愛知県半田市=が29日、窃盗容疑で逮捕された。盗まれたプレートは車両の外側に付いているもので、手で抜き差しできるタイプだったという。稲垣容疑者が乗車中に窓を開け、プレートを抜き取ったとみられている。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、稲垣容疑者は28日午後8時半ごろ、JR室蘭線の苫小牧〜岩見沢間の普通列車(岩見沢行き)に乗車していた際、縦約14セチ、横約40センチの行き先を示す鉄製プレート2枚を盗んだ疑いが持たれている。
共同通信によると、JR北海道の社員が28日夕方、他の列車のプレートがなくなっていることに気付き通報。警察が稲垣容疑者に職務質問して窃盗が明らかになった。
当時、プレートが盗まれた車両には稲垣容疑者しか乗車していなかったという。また、稲垣容疑者は室蘭線や他の路線の一部の区間を何度も往復していたという。稲垣容疑者は鉄道ファンだとし、容疑を認めている。