愛知県知立(ちりゅう)市の自宅から銃や刀など約120点が見つかり、銃刀法違反などの容疑で逮捕されていた会社員、千田博之容疑者(48)の自宅の家宅捜索が、27日に再び行われ、新たに砲弾35発などが見つかった。捜査は、千田容疑者の自宅に爆発物が隠されている可能性があるとして、近くに住む住民約100人を避難させて行われた。中日新聞などが伝えた。
同紙によると、今回の家宅捜索で発見されたのは、最大長さ約40センチ、最小長さ約13センチの砲弾35発や拳銃2丁など。砲弾などはむき出しのまま、新聞や本が散乱する玄関と室内に埋もれていたという。砲弾はさび付いているが、中には火薬が入っている可能性が高く、豊川市にある陸上自衛隊の駐屯地で処理されるという。
千代田容疑者は今月5日、線路に鉄パイプを置き列車を衝突させたとして、威力業務妨害容疑で逮捕された。その後の家宅捜索で、自宅から銃や刀など120点以上が見つかり、25日に銃刀法違反容疑で再逮捕されていた。
千田容疑者は1人暮らしで、見つかった銃や刃については、亡くなった父親が集めていたものなどと説明しているという。
一方、時事通信や共同通信によると、千田容疑者の自宅には、窓にナチス・ドイツのシンボルであった「かぎ十字」模様の布が掛けられ、ミリタリーグッズも多数あったという。さらに、爆弾の作り方に関する本や、実際に鉄パイプで爆弾を作ろうとしていた形跡も見つかったという。