毎日新聞によると、アフリカ東部タンザニアの現地法人に出向していた会社員・浅原雅史さん(56)が今月8日、現地事務所で死亡しているのが見つかり、日本の警察が殺人容疑で捜査を始めた。浅原さんの遺体が日本に移送され、14日に司法解剖を実施。浅野さんは、首を圧迫され窒息死したとみられるという。
同紙によると、浅野さんは東京の情報機器販売会社から出向し、タンザニアで中古パソコンの販売などをしていた。浅野さんが発見された事務所は、タンザニアの以前の首都で、同国最大の都市で事実上の首都であるダルエスサラームにある。従業員が8日午前、事務所内で倒れている浅野さんを発見したという。
外務省の海外在留邦人数調査統計によると、2014年10月時点でタンザニアに在留している日本人は約350人。
外務省の海外安全情報によると、タンザニアでは、ブルンジと国境を接する同国西部付近は武装強盗が多数存在するなど治安情勢が不安定だとして、渡航中止勧告の「レベル3」に指定されているほか、一部の地域が「レベル1」(十分注意してください)に指定されている。
ダルエスサラームも「レベル1」に指定されている地域に含まれており、外務省は「ダルエスサラームでは、外国人観光客を狙った犯罪が増加し、その手口も凶悪化しています」とし、ダルエスサラーム内の具体的な地域を特定して注意を呼び掛けている。