【CJC=東京】教皇フランシスコは1月25日、ローマの城壁外のサンパウロ大聖堂(サンパウロ・フォーリ・レ・ムーラ)でエキュメニカルな祈りの集いを行った。
キリスト教各派は1月18日より25日まで「キリスト教一致祈祷週間」を開催した。同週間は、「すべての人を一つにしてください」(ヨハネ17:21)という最後の晩餐でのイエスの祈りを思い、同じキリスト者として、共に祈り、分かち合い、一致の精神を示すことを目的としている。今年のテーマは、「主の力あるわざを、広く伝えるために招かれて」。
祈祷週間の最終日を迎えた25日は、使徒パウロの回心を記念する日。バチカン放送によると、大聖堂で執り行われた夕べの祈りには、正教会、聖公会、プロテスタント教会など、ローマのキリスト教諸教会の代表が集まった。
教皇は集いの説教で、キリスト教徒間の分裂に対し、キリストの体を傷つけるものとして、神に赦(ゆる)しを願った。同時に、カトリック信者の、他のキリスト教会に対する「福音的でない態度」についても赦しを求めた。
カトリック教会が現在「いつくしみの特別聖年」を記念していることに触れた教皇は、「今日、他の教会の参加者らと共に大聖堂の『聖年の扉』をくぐったように、私たちを救いに導く唯一の扉は、主イエス・キリストである」と強調、キリスト者の一致の恵みを祈った。