覚せい剤を使用したなどとして、神奈川県警平塚署は26日、公立中学3年の女子生徒(15)=茨城県笠間市=を覚せい剤取締法違反(使用)容疑で、また会社員・三瓶純さん(22)=神奈川県平塚市=を同法違反(所持・使用)容疑で逮捕した。共同通信などが伝えた。
同通信や神奈川新聞によると、三瓶容疑者は昨年12月31日、アパートの自室で微量の覚せい剤を所持し、同日、女子生徒と共に覚せい剤を神奈川県内またはその周辺で使用した疑いが持たれている。
三瓶容疑者が同日午後4時ごろ、「助けて」と110番通報。警察がアパートの自室に駆け付けたところ、覚せい剤による幻覚症状で挙動不審な2人を発見したという。また、覚せい剤とみられるものも見つかった。
三瓶容疑者は「興味があった」、女子生徒は「イライラしていた」などと話し2人とも容疑を認めている。女子生徒は12月ごろに家出し、事件数日前から三瓶容疑者と共にいたという。2人はツイッターで知り合い、スマートフォン用アプリ「LINE」で連絡していたという。
警察庁の2014年の統計(確定値)によると、同年の覚せい剤による検挙件数は1万5355件で、検挙人数は1万958人。半数以上が暴力団構成員などで、年齢別では、20歳代以下の若年層はここ数年、大幅な減少傾向にある。
20歳未満の覚せい剤検挙人数は、2000年は228人(うち中学生7人、高校生30人、以下同様)だったが、01年183人(4人、25人)、148人(3人、22人)、124人(1人、15人)、92人(2人、11人)と減少している。しかし、今月20日には、覚せい剤3グラムを所持していたとして、岐阜県下呂市の高校1年の女子生徒(16)が同法違反(所持)容疑で逮捕されている。