外国人留学生に法定以上の長時間の就労を斡旋(あっせん)したとして、日本語学校「JAPAN国際教育学院」(福岡県直方市)の有村ひとみ理事長(52)ら3人が23日、出入国管理法違反(不法就労助長)容疑で逮捕された。国内主要各紙が伝えた。
今回逮捕されたのは、有村容疑者の他に、JAPAN国際教育学院を実質的に経営する男(57)と副理事長(47)の3人。毎日新聞によると、警察は実質経営者の男の妻も逮捕する方針だという。
出入国管理法では、留学生の就労を原則禁止しているが、学費などをまかなう目的であれば週28時間までは認めている。朝日新聞によると、JAPAN国際教育学院は1人の留学生に対し複数の職場を紹介。留学生は各職場では法定の週28時間以内の労働をしていたが、複数の職場での合計の労働時間は週28時間を超えていたという。さらに、複数の職場で働いていることも口外しないよう口止めしていた。
また、毎日新聞によると、JAPAN国際教育学院は、各留学生についてどの会社で何時間労働し、どれだけの報酬を得ていたかなどを一覧表を作って管理していたという。警察は、学費や寮費などを確実に回収するために不法就労を斡旋していたとみて調べている。
読売新聞によると、JAPAN国際教育学院には約180人の留学生が在籍しており、ほとんどが複数の職場で法定以上の労働をしていたという。
今回の逮捕容疑は、ベトナム人留学生4人に対して、法定以上の就労を斡旋したというもので、ベトナム人留学生4人も同法違反(資格外活動)容疑で逮捕された。