【CJC=東京】教皇フランシスコは1日、バチカン(ローマ教皇庁)のサン・ピエトロ広場で開いた祈りの集いで、「平和の敵は戦争だけではない。自分のことしか考えず、心を閉ざす無関心が平和の敵」と語った。大聖堂で行った「神の母聖マリア」の大祝日の新年ミサでは、戦争を逃れた難民らの苦境に触れ、「より正しく、兄弟愛に満ちた世界」の建設を訴えた。
カトリック教会の典礼暦は、1年の最初の日を「神の母聖マリア」にささげるとともに、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界を願い、「世界平和の日」としている。今年の「世界平和の日」のテーマは、「無関心に打ち勝ち、平和を獲得する」。