車いすの購入をめぐって口論となり、三重県紀宝町に住む無職の息子が、82歳の母親を殺害したとして19日、逮捕された。国内各紙が伝えた。
読売新聞などの報道によると、逮捕されたのは無職、植地紀生容疑者(52)=同町浅里=で、母の靖子さん(82)の口を18日夜、タオルでふさぎ殺害した疑いが持たれている。FNNによると、植地容疑者はタオルで口をふさいだだけではなく、足で蹴るなどしたという。
翌19日朝、植地容疑者が和歌山県に住む姉(56)に、靖子さんの様子がおかしいと連絡。姉が倒れている靖子さんを見つけ、通報した。読売新聞は、靖子さんが布団の上であおむけになって倒れていたと伝えているが、毎日新聞は、自宅の離れで血を流して倒れていたと伝えている。FNNによると、靖子さんは口から血を流して倒れていたとみられる。
植地容疑者は、靖子さんと2人暮らし。「お金がないのに母が新しい車いすを買うよう求めたことがきっかけで口論になった」(朝日新聞)という趣旨の内容を話しているという。