JR水道橋駅(東京都千代田区)で16日午後5時35分ごろ、エスカレーターが突然破損する事故があった。エスカレーターの利用者にけがはなかったが、事故発生時にエスカレーターに乗っていた利用者の一人はツイッターで、「身の危険を感じた」などと語った。
毎日新聞によると、事故があったのはJR水道橋駅の東口改札からホームに上がるエスカレーター。ホーム側の踏み口に、エスカレーターの踏み段がうまく吸い込まれず、踏み段計9枚が破損した。9枚のうち最上段の踏み段が何らかの原因で割れ、続く踏み段がつかえたという。JR東日本などが詳しい原因を調べている。一方、月1回の定期点検では異常はなかったという。
駅構内のエスカレーター事故では、2012年12月にJR西船橋駅(千葉県船橋市)で、上りエスカレーターのチェーンが切れて逆走し、2人が軽傷を負う事故があった。保守点検の調整ミスにより、チェーンに繰り返し大きな負荷がかかっていたことが原因とされている。
また、14年1月には武蔵小杉駅(神奈川県川崎市)で、上りエスカレーターが逆走し、重傷1人、軽傷10人を出す事故があった。この事故も、保守点検の不備でチェーンが切れたことが原因とみられている。