秋田県由利本荘(ゆりほんじょう)市の長谷部誠市長(64)が、市長室に専用のユニットバスを設置したのにもかかわらず、市議会に報告していなかったとして、由利本荘市議会は16日、長谷部市長を2カ月間にわたって減給10分の1にすることを決めた。産経新聞が伝えた。
同紙によると、ユニットバスは湯船、シャワー、トイレを備えたもので、庁舎の耐震改修工事に合わせて約2年前に設置された。当初はトイレのみの計画だったが、秘書課の提案でユニットバスに変更したという。これにより、8万円が追加され、計約90万円の費用がかかった。
ユニットバスについて由利本荘市は、大規模災害時のための非常設備だと説明しているという。これまで浴室として使用したことはなく、今後も非常時以外はトイレとして使うという。
長谷部市長は1951年由利本荘市生まれ。同志社大学経済学部卒業後、秋田県教育委員会に勤務。83年に秋田県議会議員に初当選し、以来連続6期当選。秋田県議会副議長を経て、2009年に由利本荘市長に就任。現在2期目。