神奈川県相模原市の児童相談所で、女性職員が一時保護中の8〜15歳の少女8人を全裸にさせて所持品検査をしていたことが分かった。相模原市の児童相談所が14日、記者会見で発表し、謝罪した。国内主要紙が伝えた。
毎日新聞によると、同相談所で今年8月、意見箱の横にあった要望や苦情などを書き込む用紙が1枚なくなった。この用紙を探すため、20代の女性職員2人が、少女8人を個別に浴室の脱衣所で全裸にさせた上で、下着の中などを調べたという。検査直後に少女の一人が別の職員に相談し、発覚した。
同相談所は既に少女8人に謝罪をしている。児童相談所を所管する相模原市こども育成部の佐藤暁部長は会見で、「人権を侵害する不適切な対応であり、職員への指導を徹底し、再発防止に努めたい」(NHK)などと語った。
毎日新聞によると、児童相談所では、複雑な事情を抱える子どもたちがいることから、プライバシーの保護の徹底が求められており、互いの氏名や連絡先を交換することが制限されているという。相模原市の児童相談所では以前、一時保護中の少女が他の少女の電話番号などを書いた紙を下着の中に隠し持っていた問題があり、紙の取り扱いに特に注意していたという。