「日本を元気にする会」の井上義行参議院議員(52)が7日、同党に離党届けを提出した。日本を元気にする会は現在、井上議員を含め党員が5人しかおらず、井上議員が離党した場合、政党助成法上の政党要件を失う可能性がある。
NHKなどの報道によると、井上議員は7日午前、国会内にある日本を元気にする会の控え室を訪れ、離党届けを提出した。日本を元気にする会は、井上議員から事情を聴いた上で、離党を認めるかどうか協議するという。
政党助成法では、政党助成金を交付する政党の条件として、1月1日現在で国会議員が5人以上いるなどの要件を定めている。そのため、井上議員が離党した場合、他の議員を1人以上補充できなければ、政党助成法上の政党要件を失うことになる。
NHKによると、井上議員は「年明けからは別の会派で活動したい」と述べ、来年からは自民党の会派に入会し、無所属で活動したいという考えを明らかにした。一方、日本を元気にする会代表の松田公太参議院議員(47)は、「井上氏を強く慰留したいが、決意が固い場合は参議院で同じ会派を組んでいる無所属議員らに入党を促すなどして、政党要件を維持したい」と話している。
井上議員は2005年、安倍晋三内閣官房長官(当時)の秘書官に就任、06年第1次安倍内閣誕生に伴い、内閣総理大臣秘書官に就任。07年の内閣総辞職に伴い、内閣総理大臣秘書官を退任した。13年の参議院選挙でみんなの党から比例区候補として出馬し、初当選。14年みんなの党が解党したため、15年に日本を元気にする会結党に参加。日本を元気にする会の国会対策委員長を務めている。