安倍晋三首相は17日午前、防衛省で行われた自衛隊殉職隊員追悼式に参列し、追悼の辞を述べた。NHKなどの報道によると、安倍首相は「尊い犠牲を無にすることなく、ご遺志を受け継ぎ、いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしを守り抜いていく。そして、世界の平和と安定に寄与するため、全力を尽くすことを固く誓う」などと述べた。
自衛隊の殉職隊員追悼式は毎年、防衛省で行われており、今年は27人(陸上8人、海上12人、航空6人、沖縄防衛局1人)が殉職した。自衛隊の前身である警察予備隊以降、殉職した隊員は計1878人(陸上1027人、海上417人、航空409人、その他25人)となった。安倍首相の首相としての参列は、第1次安倍内閣時代の2006年と、13、14年に続き今年で4回目。
報道によると、安倍首相はこの日、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法については直接言及しなかったという。追悼式には安倍首相の他に、中谷元・防衛相や歴代防衛相、遺族ら約400人が参列した。
追悼式への首相の参列は、1995年の村山富市首相(当時)以降、毎年恒例となっており、09年に鳩山由紀夫首相(同)の代理として平野博文官房長官(同)が参列した以外は、過去20年の間、毎年首相本人
が参列している。