今月で終了するバラエティ番組『笑っていいとも!』(フジテレビ)の十八番コーナー「テレフォンショッキング」に21日、安倍晋三首相が出演した。現役首相としては、2003年に小泉純一郎首相(当時)が放送5000回を記念して電話出演したことがあったが、30年以上続いた同番組に生出演したのは安倍首相が初となった。
この日の安倍首相はノーネクタイのリラックした服装。多忙なスケジュールの合間をぬって出演したため、オープニング時にはまだスタジオに到着しておらず、首相が到着後ランプで知らせる段取りとなっていた。
安倍首相は、バラエティ番組について問われると「よく見ます」と回答。「気持ちがおおらかになることは大事」などと語った。一方、タモリは、与野党区別なくバラエティ番組をバカにしていると言い、『笑っていいとも!』へ対する「政府の見解」を尋ねると、安倍首相は「無形文化財と思います」などと応じた。
また、入院していた際、『笑っていいとも!』と同じくタモリが司会を務めていた『ボキャブラ天国』(1992〜2008年放送)を見ていたことも明かした。
一方、話題は主要国内紙が朝刊に掲載している「首相動静」にも及んだ。タモリは21日の首相動静に「タモリと会食」と載せて欲しいなどとして、安倍首相と2人でスタジオにあったいちごを食べ、一応の「会食」をした。
同コーナーでは、その都度ゲストが次回のゲストに出演をオファーするが、安倍首相は官房長官時代に出演したことのある『SMAP×SMAP』でつながりのある木村拓哉に電話をし、翌日の同コーナーへのゲスト出演を依頼した。