指定暴力団山口組のナンバー3に当たる山口組直系暴力団「極心連合会」の姜弘文(きょう・ひろふみ、通称・橋本弘文)会長(68)が、山口組を離脱する見込みだという。産経新聞が捜査関係者への取材で判明したと3日伝えた。
同紙が捜査関係者の話として伝えたところによると、山口組の篠田建市(通称・司忍)6代目組長(73)ら幹部は1日、神戸市内にある渡辺芳則5代目組長(1941〜2012)の墓参りをしたが、姜会長だけが総本部へ戻らなかったという。2日には総本部で緊急会合が開かれ、姜会長の処遇を協議したとみられている。姜会長はこの会合には欠席しており、複数の直系組長らが説得したが応じなかったという。
山口組は8月に分裂し、山口組と新組織「神戸山口組」(井上邦雄組長=4代目山健組組長)に分かれている。同紙は、極心連合会が神戸山口組に合流するか、あるいは独立した組織として活動する可能性があるして、警察が確認を進めていると伝えている。
姜会長は1976年に山健組に加入しており、2003年には組長不在だった山健組で組長代行にも就任している。また、暴力団関係者との交際を理由に2011年に芸能界を引退した島田紳助(59、本名・長谷川公彦)と親密な交友関係にあったことが当時報じられていた。