9月の鬼怒川決壊による水害に見舞われた茨城県常総市で23日、地元の教会や救援組織と共に、関東圏の教会や日本国際飢餓対策機構(JIFH)などのキリスト教支援団体からのボランティアチームが協力し、被災家屋の泥出しや避難所での炊き出しを行った。
被災家屋では、30人近いボランティアが2チームに分かれ、6カ所の現場で主に床下の泥出しや掃き掃除を行った。被災直後に泥の拭き掃除だけで済ませていた家屋の壁などから、カビが生えるケースが多く、被災から2カ月以上が経過した今になって、床下の泥出しをしてほしいとの声が急増しているという。
避難所では、約20人のボランティアチームが焼きそばやホタテのバター焼きなどを振る舞った。日中は自宅の片づけや仕事に出る人も多く、集まったのは30人ほどだったが、中にはボランティアの訪問に涙を流して感謝を伝える避難者の姿もあった。JIFHが担当したカフェコーナーでは、紙コップを使うことの多い避難者に喫茶店の雰囲気を味わってもらいたいと、ボランティアの一人が用意したきれいなティーカップでフェアトレードコーヒーなどを提供し、人気を集めていた。
24日も被災家屋でのボランティア作業と避難所での炊き出しを行うほか、25日には救世軍が避難所に入っていない被災者のための炊き出しを実施する予定だ。
23日から25日まで短期集中のボランティアチームを現地に派遣しているJIFHは、11月末日まで常総市水害支援の緊急募金を受け付けている。詳細は、JIFHのウェブサイト。