パリ北部サンドニ地区で18日早朝、フランス警察の特殊部隊が、テロの犯行グループの潜伏先とみられるアパートを捜索しようとしたところ、銃撃戦となった。米CNNの報道によると、これまでに容疑者3人が死亡、うち1人は女で自爆したという。
CNN系列のフランスのBFMTVによると、容疑者の1人は警察の狙撃手によって撃たれて死亡した。また女1人は、着ていた自爆用ベストを爆発させて死亡したという。一方、この銃撃戦で一般の通行人1人が死亡したほか、少なくとも警官3人が負傷したという。
容疑者2人の死亡が伝えられた後、警察関係者はCNNに、容疑者3人が死亡したと伝えた。狙撃手に射殺された容疑者1人と自爆した女の容疑者1人の他に、別の容疑者が死亡したとみられるが、詳細は明らかでない。
さらに、パリの検察関係者はこの銃撃戦でこれまでに男4人、女1人の計5人を拘束したと明かした。男3人は、銃撃が最も激しかったアパートから移動させられ、別の男1人と女1人はアパートの近くで拘束中だという。
現場は、13日の同時多発テロの標的となったサッカー場「スタッド・ド・フランス」の近く。スタッド・ド・フランスは、サンドニ地区内にある。捜索先には、今回のテロの首謀者とされるシリア在住のベルギー人、アブデルアミド・アバウド容疑者(27)が潜伏しているという情報がある。