ウクライナ正教会(キエフ総主教庁)の在日教会である「聖ユダミッション」で、初の日本人聖職者が誕生した。
同教会初の日本人聖職者となったのは、輔祭に叙聖されたイヴァン金田一豊氏(45)。輔祭は、正教会で主教、司祭に次ぐ神品(聖職者)。同教会によると、ウクライナ正教会(キエフ総主教庁)においても初の日本人聖職者となるという。金田氏は、2012年から聖ユダミッションに加わり、それ以前は米空軍横田基地の正教会コミュニティーで3年間、米軍チャプレンであった正教会司祭の下で仕えてきた。
日本ハリストス正教会の東京正教神学院で学び、聖ユダミッションでは輔祭に叙聖される前から、奉神礼で誦経したり、毎週の週報を日本語・英語・ウクライナ語の3カ国語で作ったり、日本語でカテキズムを教えるなど、中心的な役割を担ってきたという。リディア夫人との間に娘が1人おり、平日は小学校の教員として勤務している。
叙聖式は、9月20日に米イリノイ州ブルーミングデールにある聖アンドリュー教会で行われた。この日は、正教会の十二大祭の一つである生神女誕生祭の直前の主日で、金田氏はキエフ総主教フィラレートによって叙聖された。またこの日、聖ユダミッションのポール・コロルーク司祭も長司祭に昇叙された。
金田氏は、10月4日に聖ユダミッションで行われた奉神礼で初めて輔祭として奉仕した。