日本聖書協会が主催する第5回聖書クイズ王決定戦が8月29日、北海道クリスチャンセンター(札幌市)で行われた。昨年夏に第1回が開催されたこのクイズ大会は、昨年は東京、大阪で開かれ、今年は5月に福岡、6月に名古屋と大会ごとに地域を変えて開催されてきた。熱い戦いが繰り広げられたこれまでの4大会に続き、5回目の舞台として選ばれたのは北海道。札幌市内から、観客を含む約80人が集まり、14チームが「聖書クイズ王」を目指してクイズに挑戦した。
チームを結成して参加したのは、教団・教派を超えた教会の教職者や信徒をはじめ、北星学園の生徒やキリスト者学生会(KGK)の学生たちなど。名古屋大会では、参加者の3分の1が10代から20代の若者たちだったが、今回も参加者の4分の1が若者。クイズが始まると、会場の空気はすぐにヒートアップし、これまでの4大会に負けない盛り上がりを見せた。
クイズは、これまでの大会と同じように、予選ステージでは○×、選択、ビジュアル、筆記と形式を変えながら出題され、多く得点した上位3チームが決勝ステージに勝ち上がる仕組みで進められた。各チームの応援に駆け付けた観客もクイズに参加できる個人戦タイムでは、若者から老人まで、積極的に手を挙げて答える姿が見られ、会場全体が熱気に包まれた。また、ゴスペルシンガーソングライターの竹下静さんによるミニコンサートも行われ、集まった人々は、竹下さんの声量のある美しい歌声に聞き入った。
名古屋大会同様、今回の大会も予選ステージから高得点をマークするチームが続出し、接戦となった。僅差で決勝ステージに進出した3チームのうち、日本福音キリスト教会連合屯田キリスト教会(札幌市)と日本国際ギデオン協会札幌北支部に所属する信徒3人のチーム「ソクラテス会」が戦いを征して、「聖書クイズ王」に輝いた。優勝チームには、クイズ王認定証と副賞の東京ディズニーリゾート旅行が贈られた。
参加者からは、「クイズ形式が豊富でとても楽しめた」「日頃、聖書を勉強する時間がいかに少ないかを痛感した」「問題のレベルも簡単なものから難しいものまでいろいろあって良かった」といった感想が寄せられた。日本聖書協会の担当者は、「聖書愛読の広がりを目的としたこのクイズ大会の開催の手応えをあらためて感じた。次年度以降につなげるための良いアイデアや意見も多くいただくことができた」と語った。
2016年も引き続き、聖書クイズ王決定戦が開催される。開催都市は後日、同協会のホームページで発表される。