日本聖書協会が主催する「聖書クイズ王決定戦」の3回目となる大会が9日、福岡市中心部の繁華街にある天神クリスタルビルを会場に行われた。聖書愛読・通読運動の推奨を目的とした新しい試みとして、同協会が昨年初めて開催。第1回の東京大会、第2回の大阪大会に続き、今回は九州に上陸、福岡が舞台となった。回を追うごとに盛り上がりを見せ、今回は過去最多となる全14チームが聖書クイズに挑んだ。
クイズは3人1組のチーム制で行われる。参加者の顔ぶれは、教会の信徒同士、キリスト者学生会(KGK)の仲間同士、牧師・伝道師によるチームなど、年齢や立場はさまざま。また、福岡市内にあるミッションスクール、西南学院大学の学生や上智福岡中学高等学校の生徒も多くのチームを組んで参戦した。
クイズはこれまで同様、○×、選択、ビジュアル、筆記と形式を変えながら出題。予選ステージで多く得点した上位3チームが決勝ステージに勝ち上がる仕組み。予選と決勝の間には、各チームの応援に駆け付けた観客もクイズに参加できる個人戦タイムが設けられ、正解者には賞品が贈られた。福岡在住のクリスチャン歌手、本田路津子さんによるミニ・コンサートも開催されるなど盛りだくさんのプログラムで、会場に集まった全員が楽しんだ。
決勝ステージでは、予選を勝ち抜いた3チームが早押しクイズで対決。他の11チームを押しのけたチームだけあり、白熱した接戦が繰り広げられた。優勝したのは、予選でも高得点をマークした、牧師と伝道師、信徒によるチーム「渡中福音メッセンジャー」。第3回大会の「聖書クイズ王」に輝き、クイズ王認定証と副賞の北海道旅行を獲得した。
同協会の担当者によると、参加者からは「とても楽しくクイズができた。もっと聖書を読もうと思う」「もっとじっくり聖書を読まなければならないと思った」という感想が多く寄せられた。高校生からも「これから聖書を読んでいく上で、良い刺激になった」というような意欲的な声が多く聞かれたという。
聖書クイズ王決定戦は引き続き、6月6日(土)に名古屋市で、8月29日(土)に札幌市で開催される予定。同協会は、来年以降も全国各地でクイズ大会を開催する予定。さらに、各地のクイズ王を選び出したあと、全国大会を東京で開催し、グランド・チャンピオンを決めることも考えているという。担当者は「ぜひ、次回の大会に、あなたも聖書クイズ王を目指してチャレンジしてほしい」と参加を呼び掛けている。過去の大会レポート、今後の開催予定、参加申し込みなど詳細は、聖書クイズ王決定戦のサイトまで。