「平和と希望を求める青山学院有志の会」は7日、「いまこそ憲法と愛を」と訴え、安全保障関連法案に抗議する声明を同会のサイトに掲載した。一方、同法案に反対する立教大学と上智大学の有志は共催企画「私たちはなぜ安保法案に反対するのか?—立教・上智有志からの発信」を、29日に日本聖公会の聖アンデレ教会アンデレホール(東京都港区)で開催する。
平和と希望を求める青山学院有志の会は声明で、「青山学院の教育はキリスト教信仰にもとづく教育をめざし、神の前に真実に生き真理を謙虚に追求し愛と奉仕の精神をもってすべての人と社会とに対する責任を進んで果たす人間の形成を目的とする」という同学院の教育方針を掲げるとともに、憲法9条の条文と、評論家・加藤周一の著書『言葉と戦車』(筑摩書房、1969年)から、「画期的な事件は、すべて、直接または間接に、『戦車』または組織された暴力と『言葉』または人間的なるものとの対立に係わっている」という箇所を引用している。
その上で、「戦後70年を迎えるにあたり、わたしたちは人びとの痛みとかなしみを想い、憲法の精神と愛の実践を覚え、手をつなぎ合い、一人ひとりがそのかけがえのない責任を果たしてゆきたい」と述べ、「いわゆる安全保障関連法案をはじめとした全般的な軍事主義化に抗議し、自由と平和を願い、来たるべき未来への希望を求める」と言明している。
一方、「安全保障関連法案に反対する立教人の会」と、「安全保障関連法案強行採決に抗議し同法案の廃案を求める上智大学教職員有志」は、29日(土)午後6時から8時半まで聖アンデレ教会で、両大有志によるリレートークと聴衆からの質疑応答を内容とした共催企画を行う。
「両大学関係者のみならず他ミッション系・その他大学関係者、教会関係者、一般の方々、どなたでもご関心あるみなさんのご参加をお待ちしています」と参加を呼び掛けている。参加無料。詳しくは両大有志のウェブサイトで。