昨年6000万ドル(約73億円)の興行収入を達成した映画『神は死んだのか(原題:God’s Not Dead)』の続編『God’s Not Dead 2: He's Surely Alive(神は死んだのか2―確かに生きている)』が、来年のイースター(復活祭)に米国で劇場公開される予定だ。この注目の続編には、米人気リアリティー番組「ダック・ダイナスティー」のセイディー・ロバートソンをはじめ、多数の著名なセレブたちがカメオ出演する。
セイディーの出演は、前作『神は死んだのか』にカメオ出演した父ウィリーと母コリーの後を追う形になる。
キリスト教信仰をベースにしたこのメガヒット映画の続編には、人気ドラマ「Clarissa Explains It All(クラリッサが全て説明)」への出演や、日本でもNHK教育(Eテレ)で放送されたコメディードラマ「サブリナ」などの作品で知られるメリッサ・ジョーン・ハート、またABCのテレビドラマ「デスパレートな妻たち」で不倫をする庭師ジョン・ローランド役を演じたジェシー・メトカーフが出演する。
他には、テレビドラマ「ゴールドバーグ」のヘイレイ・オランティア、映画『ゴーストバスターズ』のアーニー・ハドソン、モデルのロビン・ギブンズと歌手パット・ブーンがカメオ出演する。
『神は死んだのか』の出演者では、トリーシャ・ラファッシェ、ベンジャミン・オンヤンゴ、ポール・クウォ、デイビッド・A・R・ホワイトが再び出演する。クリスチャン・ロックバンドのニュースボーイズもまたカメオ出演する。
『神は死んだのか2』は、米南部アーカンソー州の架空の街ホープ・ストリングスを舞台に、メリッサ・ジョーン・ハート演じる高校教師グレイス・ウェスリーが、教室でイエス・キリストについてオープンに話したことに対し、反対を受けるというストーリーだ。
「校長と学校管理者が熱心な市民活動家と結び付き、神の愛を知らない弁護士を立てて争うなか、グレイスは共感力とカリスマ性のある弁護士の助けを借り、夢見てきたキャリアをかけて大規模な訴訟に立ち向かう。そして教室で神について語ることをきっぱりとやめることにするが・・・」。映画のあらすじにはこのように書かれている。
『神は死んだのか』が、敵対的な態度を取る無神論の教授を扱っている一方、今作では昨月の米連邦最高裁判所による州レベルでの同性婚禁止を違憲とする判決でより身近になった、信教の自由というトピックを扱う。
『神は死んだのか』は、信仰に基づく映画で史上最も成功した映画の一つ。製作費はたった200万ドル(約2億4千万円)の低予算映画だったが、6000万ドル(約73億円)以上の興行収入を挙げた。昨年は、ローマ・ダウニーとマーク・バーネット出演の『サン・オブ・ゴッド』や『天国はほんとうにある』など、注目のキリスト教映画が相次いで公開されたが、これらを抑えてGMAドーヴ賞のインスピレーショナル最優秀映画賞を受賞した。
映画を製作したピュア・フリックス社のプロデューサー、マイケル・スコット氏は、『神は死んだのか』の予想をはるかに超えた圧倒的な支持に戸惑い、昨年のプレスリリースでその点について触れた。
「観客や牧師、教会のリーダーの皆様と、『神は死んだのか』の大きなメッセージをご覧になった方々に心から感謝します。この映画の製作は、途方もなく、そして強烈な旅でした。そしてこの成功はさらに大きな驚きです」
『神は死んだのか』で無神論者のラディソン教授を演じた俳優ケビン・ソルボは、昨年9月に映画のDVDが発売されて間もなく、ハリウッドの他の作品に比べても成功したことを誇りに思うと語った。「『神は死んだのか』は、莫大な収入を生み、今年の現時点までで最も成功した映画で、史上最も成功した信仰に基づく映画です」
昨年8月、『神は死んだのか』は調査会社ニールセンのキリスト教ビデオ売り上げチャートで初回1位を獲得し、またニールセン・ビデオスキャンによるファースト・アラートとブルーレイ売り上げチャートで2位を獲得した。