【CJC=東京】教皇フランシスコは3日、ケニアの大学襲撃事件を受け、迫害を前に手をこまねく「沈黙」を批判し、過激派に「加担している」と述べた。
ケニア東部ガリッサの大学を2日に襲ったイスラム過激派組織「アルシャバブ」のメンバーは、寄宿舎でイスラム教徒かキリスト者かを確認して回ったという。教皇は3日、「私たちが沈黙する中、目の前で兄弟たちが信仰ゆえに迫害されている」と語った。
毎日新聞によると、バチカン(ローマ教皇庁)正義と平和評議会議長のピーター・コドボ・アピア・タークソン枢機卿は同紙とのインタビューで、「(被害を受けている地域には)バチカンに大国を説得して動かしてほしいという期待があるが、今の世界には『戦争疲れ』がある」と国際社会の及び腰を指摘した。