上智大学などを運営する学校法人上智学院は27日、同じカトリック教会イエズス会系の4つの学校法人と合併契約書に調印したことを明らかにした。これにより来年4月1日付で4法人は解散し、法人名は上智学院に統一される。
上智学院と合併するのは、栄光学園(神奈川県)、六甲学院(兵庫県)、広島学院(広島県)、泰星学園(福岡県)の4法人。上智学院と4法人は昨年10月に合併に関する協定書を締結し、正式な合併契約締結に向けて協議を行ってきた。今後は、各都県の所轄庁を通して合併認可を申請し、合併に向けた手続きを開始する。
4法人は共に中学校・高校を運営しているが、合併後も上智大学の付属校とはせず、それぞれの教育方針を継続し、経営も独立採算を維持するという。上智学院は、上智大学、同短期大学部、上智社会福祉専門学校、聖母看護学校を運営しているが、付属の中学校・高校はない。
合併により、大学教育と中学・高校教育のより緊密な連携を行い、「イエズス会教育の深化」「幅広い教育ネットワークの構築」「次世代の担い手の養成」の実現を目指すという。