ロシア正教会は、新しく叙聖された主教らを対象とした第4回上級講座を、3月23日から4月1日まで、モスクワ総主教庁渉外局とロシア大統領府附属国立経済行政アカデミーで開講している。ロシア正教会が公式サイトで伝えた。
この講座は、モスクワ総主教庁の聖キリル及びメトディウス神学大学院によるもので、ロシア正教会の最高指導者であるモスクワ総主教キリル聖下との面会や、クルチツィ・コロムナ府主教ユベナリー座下、サンクトペテルブルク・ラドガ府主教バルソノフィー座下、ボロコラムスク府主教イラリオン座下、ロストフ・ノボチェルカッスク府主教マーキュリー座下、ニジニ・ノボゴロド・アルザマス府主教ゲオルギオス座下に加えて、各シノドの代表や州の役人、公共サービス・ロシア・アカデミーの専門家による講義が予定されている。
渉外局大ホールでは、渉外局長で聖キリル及びメトディウス神学大学院学長のイラリオン府主教が、ロシア各地からモスクワに着いた主教らにあいさつをした。イラリオン府主教は出席者全員に対して演説をし、上級教育を受けて新しい技能を取得することが重要だという、キリル総主教の言葉を思い起こさせた。
この講座は、新たな主教区を確立するという十字架を背負う、新しい主教らを支えることを目的としている。この講座の間、30人を超える講師が講義を行うと、イラリオン府主教は説明した。
「講座の日程の中には、モスクワ総主教庁の高官との協力や、一つの地域のマスメディアにおける主教区の活動、主教区への総主教聖下の訪問の手配、記録の管理に関する諸原則、教会組織の財務諸表、法律コンサルティング、教会の法的手続き、府主教との関係、聖職者と教育に関する部門、及びその他の諸問題がある」と、イラリオン府主教は述べた。
一方、講座が開講する前日の主日22日には、モスクワの救世主ハリストス大聖堂で、キリル総主教の祝福の下、サンクトペテルブルク・ラドガ府主教のバルソノフィー座下によって聖体礼儀が行われた。この聖体礼儀には、上級講座に参加するため、モスクワへやって来た主教らも参加した。
新しく叙聖された主教23人もおり、聖体礼儀のあと、バルソノフィー府主教があいさつし、ロシア正教会の神学大学院によって開かれる講座が持つ重要性を示した。