【CJC=東京】RIAノボスチ通信によると、ロシア正教会の聖職者に初めて中国人の聖職者が誕生した。任命されたのはアナトーリー・クン輔祭。俗名でクン・チュンミン氏は60年に及ぶ中国におけるロシア正教会の歴史の中で初の現地人聖職者。
クン輔祭はこれから香港の「聖使徒ペテロ・パウロ教会」で奉仕する。同教会は中国自治正教会所属。香港と中国本土の中国人への宣教活動も輔祭としての任務の一つ。
クン輔祭は、ロシアで学び、ロシアで正教の信仰を持つに至ったと記者に説明、正教会はロシアに存在するだけでなく、「世界に暮らす一人ひとりのためにある」と語った。中国の正教会信徒は現在1万5000人とされている。