長崎と広島に原爆が投下されてから70年。節目となる今年、日本聖公会は、長崎に原爆が落とされた8月9日に合わせ、長崎聖三一教会(長崎市)で被爆70年長崎原爆記念礼拝を行う。記念礼拝では、原爆が投下された午前11時2分に合わせて黙とうをささげる。日本聖公会が公式サイトで発表した。
自身も被爆しながら、医師として被爆者の治療にあたった長崎聖フランシスコ病院の秋月辰一郎元院長(1916〜2005)は、一発の原子爆弾により焦土化した長崎で広がっていく被害の様子を、「死の同心円」が広がっていくと表現したという。
このことを受け日本聖公会は、被爆70年の節目にあたり、失われた命を覚え、また今なお後遺症に苦しむ人々の叫びを聞きつつ、長崎から「平和の同心円」が広がるよう共に祈りをささげることを呼び掛けている。
記念礼拝前後には、8月8日(土)に宗教者平和者の祈りが行われるほか、5日(水)〜10日(月)には2つの被爆地をつなぐ「ヒロシマ―ナガサキ平和の旅 by チャリ」(通称:平チャリ)も企画されている。
日本聖公会九州地区、長崎聖三一教会主催。問い合せは、長崎三一教会の柴本孝夫司祭(電話・FAX:095・823・0455)まで。
■ 被爆70年長崎原爆記念礼拝
日時:2015年8月9日(日)午前10時半〜
場所:日本聖公会長崎三一教会(住所:〒850−0918 長崎県長崎市大浦町1−6)