Skip to main content
2025年5月11日07時22分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

WCC討論会、戦後70年でボンヘッファーのエキュメニカルな遺産を再考 本も出版

2015年3月9日20時45分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:ディートリッヒ・ボンヘッファー世界教会協議会(WCC)スイスドイツ
WCC討論会、戦後70年でボンヘッファーのエキュメニカルな遺産を再考 本も出版+
世界協会協議会(WCC)の討論会で発売されたキース・クレメンツ著『Dietrich Bonhoeffer’s Ecumenical Quest(ディートリッヒ・ボンヘッファーのエキュメニカルな探求)』(WCC出版、2015年)(写真:WCC / ナビーン・カユーム)

ナチズムに抗したドイツの神学者で告白教会の創立メンバーだったディートリッヒ・ボンヘッファーの生涯と働きを再考しようと、世界教会協議会(WCC)が3人の歴史家による討論会を開催した。WCCが公式サイトで5日に伝えた。

討論者たちは、当時のボンヘッファー自身のエキュメニカルな旅路とエキュメニカルな眺望を探求しつつ、ボンヘッファーのエキュメニカルな遺産は、1945年4月9日に彼が処刑されてから70年後の今もなお意味のあるものとなっていると明確に示した。

この討論会は、4日にスイス・ジュネーブにあるエキュメニカル・センターで開かれたもので、WCC出版部の上級編集者であるセオドア・ジル氏が司会を務めた。

この催し物で、著書『Dietrich Bonhoeffer's Ecumenical Quest(ディートリッヒ・ボンヘッファーのエキュメニカルな探求)』(WCC出版)が発売されたキース・クレメンツ博士は、教会のためのボンヘッファーのメッセージは、この世界の一部となってその闘いや難局を抱きしめることであり、単に「ある一つの教会であるよう招かれている」だけではないと説明した。

クレメンツ博士は、ボンヘッファーの獄中詩である「私は何者なのか?」について語り、「ボンヘッファーは仲間の囚人たち——そのほとんどは兵士や脱走兵、犯罪者——のために祈っているようには見えないが、彼らと共に祈り、彼らの祈りとなりうるものを伝え・・・『私たちが犯罪者であり、私たちが罪人であり、私たちはそのウソが頭をもたげるのを見たのに、真実を尊ばなかった』」と述懐する。

また、「彼の詩で明らかなのは、私たちが生きているこの世界と私たち自身を同一視し、いかに私たちが、自らのエキュメニカルな霊性の中へと築かれていく必要があるかということだ」と、クレメンツ博士は述べた。

クレメンツ博士は英国の歴史家で神学者でもあり、欧州教会協議会で総幹事を8年間務めた経歴もある。ボンヘッファーに関する博士のいくつかの著書の中には、『Volume 13 of the Dietrich Bonhoeffer Works, London: 1933-1935(『ディートリッヒ・ボンヘッファー著作集』全17巻の第13巻『ロンドンで1933年から1935年まで』)』(Fortress Press、2007年)があり、近著には、『Ecumenical Dynamic: On Living in More than One Place at Once(エキュメニカル・ダイナミック 一度に一つ以上の場所で生きることについて)』(WCC出版、2013年)がある。

クレメンツ博士は、ボンヘッファーの「エキュメニカル運動への献身と積極的な参加」を省察し、「当時、ボンヘッファーがその運動に据えた課題は遺産であり続けており、それは今日のエキュメニカルな世界によって今もなお十分に求められなければならない」と語った。

クレメンツ博士はまた、自らの著書がボンヘッファーとエキュメニカル運動の本質および今日の世界におけるその意味についての議論をさらに刺激するものとなればという希望を表明。この他、「神の命令と約束」に焦点を当てたボンヘッファーの1935年の論文は、エキュメニカル運動が自らの献身を再確認しつつ、手放さないようにしなければならないものであると述べた。

ボンヘッファーの言葉が持つ今日的な意味

米ホロコースト記念博物館の倫理・宗教とホロコーストに関するプログラム担当部長のビクトリア・J・バーネット氏は、当時のより幅広いエキュメニカルおよび宗教間の状況について語り、クレメンツ博士のような、エキュメニカル運動におけるボンヘッファーの役割についての綿密な研究はこれまで遅れていたと述べた。

「キースさんの本は、ボンヘッファーのみならず、当時の注目すべきエキュメニカルな指導者たち、そして問われていたより大きな諸問題についての鮮明な描写をもたらしてくれる」とバーネット氏は語った。

バーネット氏はボンヘッファーについて、「短い間、ナショナリズムをもてあそんだ」1920年代の若いドイツ人として思い起こした。ボンヘッファーを研究する学者たちはこれを全て無視しがちであるが、額面通りに受け取れば、それは「ボンヘッファーがナショナリズムを理解し、そして恐らくある程度ナショナリズムが訴えるものを感じさえしていたが、にもかかわらずいくつかの理由によって、彼はそれを批評しては非常に異なった結論を引き出すことができた」ということを説明する助けとなると、バーネット氏は語った。

それらの理由のうちの一つは、エキュメニカル運動に対する彼の関与であると、バーネット氏は述べた。エキュメニズムがボンヘッファーに訴えたものはナチの時代よりも前のものであるが、エキュメニズムの理念とナチズムの理念は非常に根本的に相容れないものであったため、エキュメニカル運動と国家社会主義の間の断層線は彼にとっては最初から明確であったと、バーネット氏は述べた。

ボンヘッファーの今日的な意味については、討論者の一人であるスティーブン・ブラウン博士が発題した。ブラウン博士は、ジュネーブに基盤を置くネットワーク「Globethics.net」のプログラム幹事を務め、エキュメニカルな正義・平和と被造世界の一体化の過程が東ドイツの平和的な革命において演じた役割に関する本である『Von der Unzufriedenheit zum Widerspruch(欲求不満から矛盾へ)』(Lembeck、2010年)の著者でもある。

ブラウン博士は、ボンヘッファーが、「支配するのではなく助け仕える」という、その言葉が「概念を通じてではなく事例によって重みと力を得る」教会を心に描いていたと説明した。

ブラウン博士は、ボンヘッファーの言葉が「正義と平和の巡礼」というWCC第10回総会の呼び掛けとどのようにして共鳴するのかを伝えた。「巡礼は世界が無視できないような権威的な言葉を口にすることではない。代わりに、それは他の人たちと共に歩き、神の御言葉に耳を傾ける道である」とブラウン博士は語った。

「ディートリッヒ・ボンヘッファーの権威ある証は、彼の言葉だけに起因しているのではなく、彼が自らの生涯をどう生きたのかについての権威ある証に、そして政治的陰謀者としての彼の死——私たちが今日記念している彼の死——に起因しているのであり、教会の公的組織からはかけ離れている」とブラウン博士は結んだ。

キース・クレメンツ博士の新著『Dietrich Bonhoeffer’s Ecumenical Quest』は、こちらで購入可能。また、今回の討論会における3人の発題内容(音声)はWCCの公式サイトで公開されている。

なお、ボンヘッファーに関する日本語による最近の本には、日本ボンヘッファー研究会編『東アジアでボンヘッファーを読む (新教コイノーニア)』(新教出版社、2014年9月)、S・R・ヘインズ、L・B・へイル共著『はじめてのボンヘッファー』(教文館、2014年9月)、村上伸著『ボンヘッファー』(清水書院、2014年8月)、ディートリヒ・ボンヘッファー著『共に生きる生活(ハンディ版)』(新教出版社、2014年6月)などがある。また、ボンヘッファーの獄中詩は、『ボンヘッファー獄中詩篇―詩と註解』(同、1989年)に収められている。

関連タグ:ディートリッヒ・ボンヘッファー世界教会協議会(WCC)スイスドイツ
  • ツイート

関連記事

  • ワイツゼッカー元独大統領死去 議会演説で戦争責任直視訴え

  • WCC総幹事、奈良基督教会で主日説教「正義と平和への道」

  • WCC総幹事「巡礼はエキュメニカル運動継続の道」

  • 「エキュメニカル運動にとって重要な契機に」 WCC釜山大会閉幕

  • 【新刊】 ボンヘッファー 説教全集第1巻 (全3巻)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 自分を愛する生き方 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(5月11日):フィリピン 実を結ぶ価値観教育ミニストリー

  • ワールドミッションレポート(5月10日):ブータンの福音化のために祈ろう

  • 英国国教会の教会検索サイト、この1年で訪問者数が急増

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(225)聖書と考える「いつか、ヒーロー」

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 保育の再発見(30)もはやロマンで保育は語れない時代に

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 保育の再発見(30)もはやロマンで保育は語れない時代に

編集部のおすすめ

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • ロシアの軍事侵攻から3年、在日ウクライナ正教会が祈りの集会 片脚失った負傷兵も参加

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.