日本カトリック司教団は25日、戦後70年メッセージ「平和を実現する人は幸い 今こそ武力によらない平和を」を発表した。
このメッセージは、今年戦後70年を迎えるのに合わせ、歴史認識、集団的自衛権行使、沖縄の基地問題など今日の問題に具体的に言及し、平和に関する日本のカトリック教会の基本姿勢を明瞭に示したもの。
メッセージには、1. 教会は人間のいのちと尊厳に関する問題に沈黙できない、2. 戦争放棄への決意、3. 日本の教会の平和に対する使命、4. 歴史認識と集団的自衛権行使容認などの問題、5. 今の世界情勢の深刻な危機の中で、という5つの部分が含まれている。
また、1981年に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が、広島で「平和への道」を説いた『平和アピール』の言葉を引用。その上で同司教団は、「わたしたちは『平和を実現する人は幸い』(マタイ5・9)というイエス・キリストのことばにも励まされます。戦後70年、第二バチカン公会議閉幕50年にあたり、平和を求め、平和のために働く決意を新たにしましょう」としている。
また、最後は「日本のカトリック教会は小さな存在ですが、諸教派のキリスト者とともに、諸宗教の信仰者とともに、さらに全世界の平和を願うすべての人とともに、平和を実現するために働き続けることを改めて決意します」と結んでいる。
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