日本のカトリック教会の2014年度臨時司教総会が23日から27日まで、日本カトリック会館(東京都江戸川区)で行われる。臨時総会では、今年戦後70年を迎えるのに合わせて出される司教団メッセージの内容などを討議する。カトリック中央協議会が公式サイトで伝えた。
臨時総会には、全国16教区の司教のほかに、オブザーバーとして男女修道会の代表者らが参加する。戦後70年を迎えての司教団メッセージのほか、ミサ典礼書、高山右近の列聖運動、予算承認などが話し合われる。
日本のカトリック司教団は、戦後50年の1995年には「平和への決意」を発表。このメッセージでは、戦前から戦中にかけ、日本のカトリック教会が「尊いいのちを守るために、神のみ心にそって果たさなければならない預言者的な役割についての適切な認識に欠けていた」ことを認め、神と戦争によって苦しみを受けた人々に対して赦しを願い、平和の実現へ向けた決意を表明した。
また、戦後60年の2005年には、「非暴力による平和への道 ~今こそ預言者としての役割を~」を発表。人間の尊厳や、アジア各国との和解と連帯、富の公正な分配と環境保全、非暴力による連帯などを訴えた。