在職の第一週目に、世界福音同盟(WEA)総主事のエフライム・テンデロ監督は、国際連合の潘基文事務総長とニューヨークにある国連本部で会談し、共通の問題関心についての協力関係を強化する方法について議論した。テンデロ監督は、暴力的な紛争、極端な貧困や腐敗といった問題に取り組むとともに、宗教間対話と被造世界の保護を強化するために、地球規模および全国的なレベルで国連と共に活動し続けるWEAの責務を確認した。WEAがニューヨークから12日に公式サイトで伝えた。
「何年もの間、私たちはニューヨークとジュネーブにある国連機関に関与し、120カ国を超える約6億人の福音派からなる選出母体を代表してきた。私がWEAで就任してからわずか2、3日後に国連事務総長と会合を行うことは、国連における福音派の存在と貢献をどれほど価値あるものとみなしているか、そして世界三大教会組織の一つとしてのWEAがもつ意味を示している」と、テンデロ監督は語った。
この会談は暴力的な紛争や人間の苦しみの現況に関する共通の関心によって特徴付けられ、宗教の名においていのちそのものを無視する過激な振る舞いが行われている中で、信仰者の間における不信の雰囲気が増大していることを認識するものとなった。
テンデロ監督は宗教間対話や平和構築に対するWEAの責務を確認し、政府とミンダナオのモロ・イスラム解放戦線の緊張が増大した時に、フィリピンの宗教間平和代表団を指導した自らの個人的な関わりについて伝えた。
同監督はまた、WEAやその他の宗教団体が参加をし、和解や貧困の軽減に対して意味のある貢献をするより多くの機会を国連が提供し、人身取引や難民の苦境といった正義に関する諸問題に取り組んでいることに感謝を表した。
「クリスチャンとして、私たちはこの世界にあるこんなにも多くの苦しみに対処する際の国連事務総長の肩の荷の重さを察しております。私は不正義や紛争に対する潘氏の感覚と、宗教指導者たちに呼びかけて信頼を構築したいとするその願いに感銘を受けました」と、テンデロ監督は述べた。
「平和の君であるイエス・キリストに従う者として、私たちは平和をつくる者となり、地の塩・世の光となるよう招かれています。全世界の地域にあるWEAを構成する諸教会や国連にいる私たちのチームと共に、私たちは必要とされていることについての自らの理解と、これらの諸問題に根源において取り組むのに役立つ実践的な行動の措置をもって貢献したいのです」