宣教団体「ユース・ウィズ・ア・ミッション」(YWAM)が管理する船、ハワイ・アロハ号が、ハワイ島コナ海岸から4マイル(約6・4キロ)の海上で転覆した。船員1人が行方不明で、船長が負傷し入院したが、命に別状はない。
この船は、宣教とミニストリーを行うキリスト教系慈善団体が使用する船団のうちの1隻で、太平洋地域の到達困難な地に、医療や歯科治療、上水道システムや教育の働きをもたらすために使われていた。
YWAMによると、この船は75フィート(約23メートル)で、危険な状況を乗り切るために気象警報を受け取ったあと、出航したという。高い波の中を海岸からおよそ4マイルのところまで航行した辺りで、大波が連続して舷側を襲い、2度船をひっくり返した。
船員は信号を発し、5人のうち4人は船を放棄し救命ボートに移った。そしてジェットスキー2隻に救助された。
船は資材が載っており、クリスマス島に向けて出発するはずだった。
YWAMは声明で、「YWAMの数十年にわたる奉仕の中で初めての海上の悲劇です。私たちが第一に考えるのは、この事故に巻き込まれた乗員の安全と幸福です。乗員への経緯とプライバシーの観点から、この時への忍耐とご理解をお願い致します。
YWAMの船団によるサポートは、ハワイ州土地自然資源局や沿岸警備隊との協調と協力において行われてきました。船の全体的な捜索と、行方不明になっている乗員の捜索は継続中です」としている。