【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は17日、声明を発表。教皇フランシスコがバラク・オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長に両国関係を改善するよう促す書簡を送ったり、対話の場を提供したりするなど、数カ月にわたり関係改善の「橋渡し」をしていたことを明らかにした。
共同通信によると、声明は教皇が書簡で、新たな段階の関係を始めるため、人権問題などの解決を両首脳に呼び掛けた、としている。これを受け、両国政府代表団が10月にバチカンを訪問。バチカン側は対話の場を提供し、最終的に双方が容認できる結論に達したという。
教皇は、米国とキューバの「歴史的な決断」を祝福。バチカン側は、今後も両国関係の進展に向けて支援を続けていく方針を示した。
オバマ大統領も外交関係再樹立への交渉開始を発表した際、カトリック教会と教皇フランシスコが、両国の関係改善を仲介したことを明らかにしている。