【CJC=東京】米国のバラク・オバマ大統領は、キューバとの通商関係の見直しと、1961年に閉鎖された在キューバ米大使館再開の用意があると17日発表した。またキューバのテロ支援国家指定の再検討を国務省に指示したことも明らかにした。
キューバのラウル・カストロ議長も、首都ハバナで同日行った演説で、旧敵国同士の両国が半世紀以上を経た後に「外交関係の再樹立に同意した」と発表した。ただ一方で、禁輸措置を「封鎖」と呼び、この問題はこれから解決すべき事案だと指摘した。
発表に先立ち、両国はそれぞれが拘束していた情報要員の身柄交換を行った。まずキューバでは、投獄されていた米国人請負業者アラン・グロス氏と、米国のスパイとして20年間身柄を拘束されていたキューバ人が解放された。オバマ大統領は、このキューバ人を、最も重要な駐キューバ米工作員の1人としている。米国はキューバのスパイ3人を解放した。