全話平均視聴率22.4%を記録した昨年放送のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」で夫を支える妻を熱演した女優の杏さん(28)が、またしても良妻賢母の役に挑戦。今度は何とモーゼの妻の日本語吹き替えにチャレンジする。
杏さんが吹き替えを担当するのは、来年1月30日公開の映画『エクソダス:神と王』。自らを「神」と呼ぶエジプト王ラムセスの圧政に苦しむ、40万もの大群衆を解放する英雄モーゼの妻を演じる。本作は、旧約聖書の出エジプト記(英語で Exodus=エクソダス)を原作として製作されたスペクタクルアドベンチャー映画。3千年以上経った現在でもなお、英雄として語り継がれるモーゼの聡明な妻のイメージと、国民的女優としての清廉で風格を感じさせる杏さんのイメージがぴったりだとして、起用が決まったという。
以前から声優に興味を持っていたという杏さん。ハリウッドで最も有名な日本人俳優の一人である渡辺謙さんを父に持つ彼女は、これまでさまざまな役柄をこなしてきた。ファッションモデルとしてキャリアをスタートし、NHKの大河ドラマでは伊達政宗の正妻・愛(めご)や北条政子、民放ドラマでも「妖怪人間ベム」のベラなどを演じたことがよく知られている。
杏さんは本作の主人公であるモーゼについて、「他者のために無私の心を持つモーゼはとても強く聡明で素晴らしい男性だと思います。一人の男性として、頼もしさを感じました。ただ、(妻である)私を置いていってしまうのは困りますね」とコメント。作品全体については、「これまでのモーゼに対するイメージを覆す、新たなモーゼ像を描いているので、彼の物語にあまりなじみのない人であっても、エンターテインメントとして楽しめる作品になっています。私が演じた妻ツィポラとモーゼの夫婦の絆も見どころの一つです。ぜひ、劇場で観ていただきたい」と語った。
『エクソダス:神と王』は、来年1月30日(金)、東京・TOHOシネマズ日劇ほかで公開。