【CJC=東京】教皇フランシスコは11月30日、トルコ訪問からローマに戻る機内での記者会見で世界のイスラム教指導者らに向けて、イスラムの名の下に行われているテロリズムを「明確に」否定するよう呼び掛けた。AFP通信が報じた。教皇の発言は、「イスラム国」などのジハードを掲げたイスラム過激派組織への対応についての質問に返答したもの。
AFP通信によると、教皇は28日に行われたトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に伝えたとされる見解を繰り返す形で、政治、宗教、学問の分野における世界のイスラム教指導者たちが、(イスラム教を損なう暴力行為を)はっきりと否定したならば、いかに素晴らしいことかと、大統領に話したと述べた。
さらに教皇は、こうしたイスラム教指導者たち自身の口から発せられる過激派への批判の声は、「多くのイスラム教徒を助けることになるだろう。私たちは皆、世界規模での(イスラム過激派に対する)非難を必要としている」と付け加えた。