【CJC=東京】教皇フランシスコは11月30日、トルコ訪問からローマに戻る機内での記者会見で、世界各地で戦争が起きている現状について憂慮、広島や長崎の被爆の歴史などから「人類は何も学んでいない」と嘆いた。同行した共同通信の植田粧子記者が報じた。
教皇は、人類が開発した核エネルギーは多くの利益をもたらすが、「人間性を破壊するためにも使われた」と非難。核兵器が再び使われれば「(原爆投下で焼け野原となった)長崎や広島が経験したように、私たちは全て最初からやり直さなければならない状況に陥る」と懸念を示した。