米国の祝日・感謝祭(Thanksgiving Day)の27日、ニューヨーク市の慈善団体バワリー・ミッションが、同市マンハッタン地区南部に位置するバワリー通りとその他の場所で、市内のホームレスに何千食分もの食事を供給した。こうした活動は今年で通年135年目になる。
「600人以上のボランティアが食事を用意し、音楽と祝日の装飾を施された築100年の本団体の礼拝堂で、ゲストたちを迎えます」と、バワリー・ミッションの最高開発責任者であるジェームズ・ウィナンズ氏は語る。
「食事は227バワリー通りで、午前8時と10時、正午、午後2時、5時、7時に配給され、必要に応じて追加の食事も一日中出されます」と言い、「食事は全て感謝祭の伝統的な料理で、七面鳥、マッシュポテト、スタッフィング、インゲン、グレイビーソースやその他付け合せ、パイやデザートなどが出されます」と話す。
昨年、バワリー・ミッションは7900食をニューヨーク市内のホームレスに配給し、団体の本拠地であるバワリー通りでは1800食を供給した。
「彼らが食事のサービスを受ける資格があるかを判断したり、在留資格や住居の有無を調査して、彼らに番号を割り当てて指紋を取ったりするのではなく、むしろ私たちは、単に彼らの需要に応えようと心がけており、何も質問はしません」と、ウィナンズ氏は昨年のインタビューで語っていた。
「皆一人ひとりが神によって創造され、神にとってはそれぞれ無限の価値を持っているのだという信念に基づいて、私たちはこれを行っているのです」と言う。
ウィナンズ氏は、多くの「寛大な感謝祭の支援者」たちが必要な食材を寄付してくれると話す。五番街長老派教会、ハイン・セレスティアル・グループ、ジュディス・C・ホワイト財団、ル・パン・コティディアン、ホールフーズ・マーケットなどが、この働きのために支援してくれるという。過去に資金助成をしてくれたスポンサーには、ドイツ銀行、EMMグループ、ハート・オブ・ティー、トイズ・フォー・トッツなどもある。
1879年に創立されたバワリー・ミッションは、今年だけですでに39万食以上の食事を配給し、9万8千の寝床と4万5千品の衣類を提供している。