【CJC=東京】イタリアのオーディション番組で6月、ポップの名曲を軽やかなダンスとソウルフルな声で歌い上げ優勝したクリスティーナ・スクッチャ修道女(26)が歌手として本格デビューすることになったが、最初のアルバムにマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」をカバーしたのが話題となっている。
この選択は、全てのものを新しくするという神の力を証しするもの、とスクッチャ修道女。イタリアのカトリック日刊紙「アッヴェニレ」に「それを選んだのは、挑発しようとか、スキャンダルを目指そうというつもりでは全くない。私は平穏と詩を伝えたかった。うまくできたと本当に思う」と語っている。
マドンナが30年前に「ライク・ア・ヴァージン」を発表したとき、ふしだらで家庭というものを危うくする、と保守派から批判の声が上がった。
マドンナは今回のことを知らないと思うとしながら、「しかしわたしは彼女がこの歌のことを知らされ、歌っているのは修道女だと分かったときの顔を見たい」と言う。
アルバムはクリスマスに向けて11月11日発売される。彼女は自分が有名になったと感じ、またイエス・キリストと自分の信仰を「証し」することが義務と思うと、自分の「小ささ」を感じた、と語っている。