NTTデータは20日、デジタル画像化されたバチカン図書館所蔵の貴重な手書き文献が、同図書館によって本格公開されたことを明らかにした。
同社は、3月にバチカン図書館とデジタルアーカイブ事業について初期契約を結んでおり、デジタル画像化された貴重な手書き文献を長期保存・公開するため、システムの構築を行ってきた。システムの構築は、同社のデジタルアーカイブソリューション「AMLAD(アムラッド)」をベースに行われている。
同社の発表によると、「このたびシステムが完成し、デジタル画像化が完了した文献から順次、バチカン図書館のウェブサイトにて公開が開始されることとなりました。文献の公開にあたってはAMLADが提供する高機能ビューワーを通して、PC、スマートフォン等から自由に閲覧できるようになります」という。
ローマ教皇庁が管轄するバチカン図書館は、世界最古の図書館の一つとされている。歴史的に重要かつ貴重な資料も含め、その蔵書量は110万冊を超えるという。2018年までに1万5000点の文献が電子化される予定と、AFP通信は伝えている。
NTTデータは、蔵書のデジタル化により「バチカン図書館保有の貴重な人類資産の学術、美術、教育分野等における活用促進が期待できる」としている。