【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の主要閣僚でフランシスコ教皇のイラク特使、フェルナンド・フィローニ福音宣教省長官(枢機卿)が23日、イスラム教過激派組織「イスラム国」について毎日新聞のインタビューに応じた。
「イスラム国」によるキリスト者などの迫害・殺害を「生存権の侵害であり『神の名』の悪用」と強く非難し、故郷を追われた難民・避難民を救済するため国連が介入するよう呼び掛けた。
長官は8月に教皇特使としてイラクを訪れた際に北部のクルド人避難民などと面会した。その経験を踏まえ、毎日新聞とのインタビューでは「国連は人権保護の役割を果たさなければならない」と述べ、難民・避難民帰還のための人道回廊などを設置すべきだとの考えを示唆した。