【CJC=東京】過激派武装集団「イスラム国(IS)」がイラク国内で「聖地」の破壊を続けているが、北部ティクリートにある「みどりの教会」として知られる7世紀のキリスト教の教会を24日、爆破したという。現場は東方典礼アッシリア教会が管理し、サダム・フセイン政権によって2000年に修復された。ロシア通信「RTニュース」が報じた。
現地筋は、武装勢力が「即製の爆破装置」を周辺に設置したとイラク通信に語った。教会全体が爆風で破壊されたという。キリスト教会だけが24日、「イスラム国」に破壊されたのではない。ティク
リット中心部にある歴史的なイスラム教の聖地「アル・アルバイン」モスクも狙われた。
今夏、攻勢を強めた武装集団は、宗教信仰とは無関係に「全部破壊」に進んでいる。7月にはモスルの聖所を徹底的に破壊した。旧約聖書に現れる預言者ヨナの墓とされている場所も含まれている。そこは、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教ともに聖地としていた。
イスラム教にとっては最高の聖所とされているサウジアラビアのメッカにある「カアバ」を破壊する計画もあることが暴露されている。