キリスト聖書学園(CBI)主催のカンファレンス「LOVE JAPAN」が、11日から13日まで、東京、名古屋、大阪の3会場で行なわれた。「神様の素晴らしい愛を御言葉の取り次ぎと礼拝を通して共に喜ぶこと」を目的としたこのイベントで、12日の大阪会場では、ベツレヘム神学大学学長のジョン・パイパー氏と、韓国オンヌリコミュニティーチャーチ主任牧師のジェフーン・リー氏による講演が行われた。
会場となったJR大阪城公園駅近くの松下IMPホールには、日本人の若いクリスチャンのカップルや家族連れをはじめ、韓国や中国、米国、さらにはスリランカやパキスタンからも参加者が訪れ、約550人もの来場者が参加する国際色豊かなカンファレンスとなった。
カンファレンスは、バンドに合わせたワーシップソングの賛美でスタート。バイパー氏は、「私がここに来たのは神様の私たちへの愛を考えるためです」と述べて講演を始めた。
「Love is the overflow of God」(愛は神から溢れ出るものである)と言うパイパー氏は、コリントの信徒への手紙二8章1〜4節を引用。神は人間によって仕えられる方ではない。神に仕えるとは、神を心を尽くして愛することであるとして、聖書に基づきながら8つのポイントを語った。
- 神を追い求めること。われわれが神と一体であることを喜ぶことが重要ではないか。
- 神を喜ばないことは敵に仕えることになり、神を愛することは真剣なことである。
- われわれの喜びとして、神と共にいることを追求すること。神はご自身をよいものとして与えようとされ、渇くことがなく、飢えることがなく、われわれをよいもので満たす、とされている。
- 悪の本質は、神でないものに価値を見出し、神の代理物とすること。
- 神を求めること。持ってるもの全てを捨ててまで神を求めることを、地に埋められた宝の例えは教えているのではないか。
- 自分を捨てることを喜びとすること。
- 他者への愛は、神にあるものの喜びの溢れとして出てくるのではないか。
- 神を愛するとは、神にあることを喜びとすること。そして今、世界がエボラ熱と戦っているように、不信仰というエボラ熱と戦おう!
45分間、時にジョークを交え、日常生活を例に分かりやすく話すパイパー氏の力強い説教に、会場は時に爆笑に包まれ、またある時は深くうなずき、時にはさまざまな国の言葉で「Yes!」と言って応じた。
参加者の一人で、大阪の大学に留学しているアンゴラ人のトニー・レネさんは、「神様の愛についての真実のメッセージを聴くことができたよ。神様に仕えることとは、神様を心から愛することだという言葉がとても新鮮だった」と語った。
イベント終了後も、会場の外で、国や地域、年齢を超えて交流を交わす参加者の姿が印象的なカンファレンスだった。