韓国の格安航空会社・ジンエアー(Jin Air)は、昨年7月に就航した週3往復の長崎〜ソウル間の定期便を、12月1日から毎日1往復にすると発表した。
ジンエアーによると、日本からの搭乗者は少ないものの、長崎県からの財政支援があることや、特に今年は平均搭乗率が高く、韓国からの観光客が好調なことから、リスクはあるものの増便を決めた。担当者は、「今後は日本からの観光客に魅力的なプランを用意するのが課題」と言う。
また、韓国にはクリスチャンが多く、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録が決まれば、さらに観光客の増加も期待できるという。
長崎の教会群は、日本で現存する最古の教会として国宝に指定されている大浦天主堂など、13の資産で構成されている。長崎におけるキリスト教の伝来と繁栄、また激しい弾圧と250年もの潜伏、そして奇跡の復活という世界に類を見ない布教の歴史を物語る貴重な資産として、世界遺産への登録を目指している。
長崎県によると、来年2月1日までに関係省庁連絡会議および閣議了解を経て、正式な推薦状が世界遺産センターに提出され、その後同年9月頃にイコモス(国際記念物遺跡会議)による現地調査が行われる。2016年5月頃にイコモスによる評価結果の勧告が出、同年6月頃に第40回世界遺産委員会で審議が行われる予定だ。