「ルカの福音書3 味読・身読の手引き」3分冊の最後の出版を、4月の2冊目に続いてこのように実現でき感謝です。小さな著書の刊行でもその実現のために、あの方この方の様々な場所、さらに私の知らない所での執り成しの祈りに支えられてのことと覚えます。
2006年3月、思いを越えた経過で、首里福音教会を退いた際、私たち夫婦の心に刻まれた聖書のことばの一つは、「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい」(2テモテ4章2節)でした。その後の私たちのたどたどしい歩みは、主のことばへのそれなりの応答で、今回の小冊子も、福音宣教の一貫として用いられるよう心から願うのです。
一つ報告をいたします。今回、3分冊発刊をきっかけに、私なりに文体について思い巡らしたのです。私よりも私をよく知っており、「困った時の水草頼み」と信頼している、小海キリスト教会の水草修二牧師が指摘されたのです。高校時代や日本クリスチャンカレッジの学生のごろの文章に比較して、その後の私の文章が、次第にレジメ・要約の文体に変化してきたと。
(中略)約40年、授業のためにレジメ・要約を書き続けている中で、それなりに定まってきた文体が、逆に、説教を中心とする、週ごとの牧会上の文章に影響を与えるようになっている事実を認めています。埼玉寄居、東京青梅、沖縄首里で週ごとに書き続けてきた文章と授業のためのレジメ・要約が融合し、それなりに定まって現在の文体になってきたと判断します。
(中略)1958年からの説教を中心とした文章と1969年から何年も歩みを重ねてきたレジメ・要約が統合した文体に、2009年12月脳梗塞を発症、左手が不自由になり、パソコンを打つのが、今までより一層ゆっくりになりました。ですから書くというより、彫刻刀で掘っていく感じに近くなっていることも、文体に影響を与えているに違いありません。(「はじめに」より抜粋)
■ 目次
はじめに
主がお入用なのです ルカ19章28~40節
その都のために泣く ルカ19章41~48節
それが礎の石 ルカ20章1~18節
神のものは神に ルカ20章19~26節
ダビデの子問答 ルカ20章41~44節
律法学者とやもめ ルカ20章45~二一章4節
忍耐によって ルカ21章5~19節
いつも油断せずに ルカ21章20~38節
準備をしに行きなさい ルカ22章1~13節
わたしを覚えて ルカ22章14~23節
しもべにして王 ルカ22章24~30節
ほか
■ 書籍情報
ルカの福音書 —味読身読の手引き3— 宮村武夫(著)
税抜価格:700円
形態:単行本(ソフトカバー)174ページ
発行元:クリスチャントゥデイ
ISBN-13:978-4-907884-02-4
発売日:2014/6/10
商品の寸法:18.4 x 11.8 x 0.7 cm
■ 宮村武夫(みやむら・たけお)プロフィール
1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。
主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』(真文舎)、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』(以上、いのちのことば社)、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』(聖書図書刊行会)、『愛の業としての説教 宮村武夫著作集1』(09年)をはじめ現在まで著作集5巻発刊(10・11・12・13年、ヨベル社)、『哀歌購解説教 哀歌をともに』(クリスチャントゥデイ)。
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