原子力規制委員会が7月16日に九州電力の川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)に関する審査書案を認め、8月15日まで意見募集(パブリックコメント)を行っているのを受けて、「本当によかとね?!川内原発再稼働!!パブコメ学習会」が8月4日から3日間にわたって日本バプテスト連盟鳥栖キリスト教会(佐賀県鳥栖市)などで行われる。
主催はパブコメワークショップ実行委員会鳥栖・北九州・福岡。初日は同教会で午後7時から、2日目は小倉北区生涯学習センター(北九州市)で午後7時から、3日目はももちパレス(福岡市)で午前10時からそれぞれ開始予定。
川内原発の再稼働をめぐっては、日本基督教団九州教区(福岡市)が7月17日、川内原発の再稼働を止めるよう求める要望書を鹿児島県の伊藤祐一郎知事に提出した。
一方、カトリック信徒の麻生泰氏が会長を務める九州経済連合会(福岡市)は6月26日、「川内および玄海原子力発電所の一刻も早い再稼働を求める」という要望書を、九州の他の3つの経済団体とともに公表している。
朝日新聞などの報道によると、安倍晋三首相が7月18日夜、九州の財界人と会食して川内原発の早期再稼働を要請され「川内はなんとかしますよ」と応じた際に、麻生太郎副総理兼財務相の弟である麻生泰氏も同席していた。
日本カトリック正義と平和協議会は、脱原発ネットワークを発足させるべく、カテドラル大名町教会(福岡市)で9月13日から3日間行われる正義と平和全国集会福岡大会でその説明会を行う予定。
日本カトリック司教団は2011年11月8日、「いますぐ原発の廃止を ~福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして~」という公文書を発表している。
また、今年3月16日に鹿児島市で行われた「3.16さよなら原発!かごしまパレード」には、キリスト教保育連盟鹿児島地区、鹿児島キリスト伝道協力会も参加団体として名を連ねた。
鹿児島の地元紙「南日本新聞」は、特集記事で川内原発の運転再開をめぐる現状や安全対策、九州電力の思惑や住民避難などについて詳しく伝えている。